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引退ブログリレー【-BLUE PRIDE -#0 大橋潤】

22南山男子ラクロスの主将を務めました。

大橋潤です。

OB・OGの皆様、保護者・関係者の皆様多大なるご声援・ご支援誠にありがとうございました。

主将という立場になり、いかに多くの方に支えられて活動できているのかということを身に染みて実感しました。これからも南山男子ラクロス部を宜しくお願い致します。

 

 

ありのままに書くので、僕の人間性にひくかもしれませんが読んでください。めっちゃ長くなりました。許してください。

正直、内容としてこれがいいのか自信はありません。

結果だけ見れば、僕のラクロス人生はなかなかの成功者ぽいかなとも思うので、4年間を自慢げに振り返ろうかとも思いましたが、それよりも本心を書いた方が自分のためでもあり、22南山の引退ブログを締めくくるのにふさわしいのかなとも思ったので書きます。

 

 

 

 

 

10月9日

 

名大に負けた

 

引退

 

約1カ月がたったいまでもフラッシュバックする

 

あの時のまくり決めてればとか

 

あの時の1on1こうしてればとか

 

負けたということをずっと引きずっているのだろう

 

多分この気持ちは社会人という次のステージで新たな日々を送らない限り、薄れていかないんだろうなと思う

 

リーグ戦が始まり、チームの成長を毎日感じていく中で、同時にもうグランドで南山のプレーヤーとして勝つためにシュー練できる時間は減ってきているのだと寂しさを感じていた

 

毎週4限終わってからグランドでシュー練した

 

自分がまだまだうまくなってることに驚きつつも、やっぱラクロス楽しいなって感じながら練習してた

 

大学4年間はみんな知ってる通りラクロスだけをして過ごしてきたし、すべてをラクロスにかけてきたからこそ

 

引退したらもうここまですべてをかけて練習することもできないのかなと感じていた

 

まさしくそうなり寂しさを感じている

 

名大戦に負けて、悲しさや寂しさしか感じてない風な感じで書いているが

FINALの名大戦での主将としての自分には後悔はない

 

プレーヤーとしての後悔は、試合の記憶がフラッシュバックするくらいだからどこかのあるのだろうが、主将としての自分は、自らの役割をしっかりと全うできたからだ

 

 

 

 

 

2021年10月17日

代替わりとなり、正式に主将となった

 

3年の時のFINAL4での負けから、もう負けたくない、U19,20での代表活動を通して体感してきた関東基準を南山でも広げて、“強い南山“にしたいと思った

 

関東の選手も一緒の時期にラクロスを始めたのに関東のほうが強い

 

そんな事実を変えてやりたい

 

そんな思いから名乗り出た

 

 

しかし、もともと自分一人の成長、それもラクロスの技術の成長というところにしか目を向けていなかった自分は、主将になっても、チームのメンバーの技術としての成長のことしか考えていなかった。

 

メンバーの技術を底上げしラクロスをうまくさせること、うまくなるための練習への取り組み方、自主練への取り組み方を教え、主体性を上げることなどなど、、、

 

確かに間違いではない。

 

ラクロスが上手くなればチームも強くなるから。

 

でも根本的なところをみれてなかった。

 

根っからの高校野球部メンタルが染みついている自分にとって、モチベーションという概念はない。何か目標ができて、その目標を達成した先の自分の姿を想像してワクワク感が生まれたら、それに従順に追い求める。

 

今日だるいからいいやみたいなのはない。

 

主将になる前は、

 

モチベーションとかいってるやつはうまくなれないし

 

上手くなる雰囲気とか考えたことはそうないし、楽しい雰囲気ばかりではだめだと

と思っていた

 

上手くなるためには苦しいことを多く経験しそれを乗り越えて、、

 

みたいな鬼軍曹的思考だった。

 

こんな考えだったから、練習中も、練習の雰囲気とかどうやって上げればいいのか、うまくいってない選手がやる気を明らかになくしかけてるときにどういう声をかけるべきなのかの正解がわからない。一人一人、様々な考え方やラクロスへの向き合い方があるのに、自分の考えを押し付けようとした。

 

まったくもって一人一人に寄り添えていなかった。

 

練習中でのミスに厳しい言葉をかけて委縮させてしまったり、試合中に、周囲のことを考えず、これでは関東レベルになれないという焦りから、自分のテンションでしゃべってしまったこともあった

 

また、もともとの長所であった責任感の強さが、逆に人に頼れず自分一人でなんでも考え込んでしまうという短所に変わり、全部自分でやろうとしてしまい、余裕も持てない。

 

ポテンシャルがあり、しっかり物事を考え、組織の課題にしっかり意見をだせる同期に相談をしようともしない、いやそもそも頼るということ自体、自分の性格上できなかった

 

盛り上げようにも、ミスに厳しい言葉をかけて委縮させてしまう。でもそれも耐えれば成長するみたいな昭和の野球部みたいな考えで無理やり肯定させてた。

 

そんな時、一輝のブログにもあったように、駿太郎たちが中心となって3年生から4年生への360度評価をもらった。

 

『ポジティブな声掛けができない』

 

『主将としてチームを引っ張っていく雰囲気を作れていない』

 

強くさせたいという想いが裏腹になり、チームメンバーのことを見ているつもりで全く見れていなかったこと

 

一人一人に寄り添い、それぞれに合う関わり方をしていないこと

 

主将というチームの先頭に立つ自分がチームメンバーの成長速度を下げてしまっていたことを気づかされた

 

 

確かに、厳しい意見も必要で、チームの中に、現状に満足しずにチームの基準を常に引き上げるやつがいることは大切だ

 

だから大真のポジションは間違いなく必要だった。微妙なプレーや強い相手だったら通用しなさそうなプレーに対して、そのレベルで満足させない声掛けであったり、何も考えずに6on6とか入ってミスるやつに厳しい声をかけることとかは間違いなく必要だ。

 

 

ただ主将である俺が

 

自分のテンションで行動し、発言してしまっていたこと

 

厳しい声掛けしかできず、ラクロスが嫌になってしまうような声掛けしかできていないこと

 

主将としてではなく1プレーヤーとしての言動であったことに罪悪感しか芽生えなかった。

 

 

ある練習終わり

 

その日はOFが上手くいかず、雰囲気も最悪だった

 

雰囲気が悪い日はもちろんうまいプレーもないければ、ほめる声も小さい

 

そんな日の練習後、たいしにいわれた。

 

「潤さんが雰囲気にのまれたらだめだと思うんです」

 

まちがいねえなあ

 

 

自分の役割はプレーでチームを救う、勝利に導く。

 

そんなことはやって当たり前であり、今シーズンはそれを最後の試合以外は当たり前のように全うしたと思っている。

 

当たり前だ。

 

主将になるまで、自分が上手くなることしか考えずにラクロスをしたのだから。

 

2年でロングからATになったが、自分で決めたATになるという決断を正解にする努力だけをし続けてきたし、結果的に誰に聞いてもATになるという決断は正解だったと言わせるほどの実績を残した。

 

U19、20、21の代表活動にも参加していたのだから、関東との練習試合だろうが、リーグ戦だろうが、相手が社会人だろうが、試合での得点なんてことは、俺にとってたいして難しいことではない。

 

しかしそれだけだった。

 

主将としての役割を全うできていなかった。

 

後輩に言われて気づく。

 

情けない。ほんとに。

 

こんな後輩持てるとか幸せやなとか思って開き直ってた。

 

確か4月くらいで、こんな時期にこんなこと言われてるとかやばとか思った。

 

でも今からでも全然

 

変わろうと思えば変われるし、チームの状況を変えれると無理やり思い込もうって決めた

 

だって諦めきれないし。

 

結局そのままずるずるいっちゃったとか絶対に後悔すると思ったし。

 

 

そこから、チームの雰囲気をコントロールして、チームメンバーの成長しやすい環境、ラクロスをうまくなれる環境を作る主将になろうと決めた。

 

自分の主将になるという決断を今からでも正解にしてやろうと決めた。

 

途中からでもどんなけでも成長できると自分に言い聞かせながら。

 

 

その日から

 

クロスパスでの声掛けを変えてみたり

 

OFの雰囲気が悪くなったときに、ちょっと盛り上がること言ってみたり

 

だれかをいじってみたり

 

いいプレーにポジティブな声かけをすることを心掛けたり

 

それまで以上にしっかりみんなのプレーを見るようにした

 

でもなんか雰囲気緩いなって思ったら、気分で話すんじゃなくて、一回みんな集めて冷静になって話そうとか

 

毎回自分で決めてる試合での最低目標もかえた

 

何点取るとかなんかじゃなくて、誰よりもチームメンバーに声をかける

 

ミスったやつにすぐに切りかけの声をかける

 

いいプレーに思いっきり声をかけて一緒に喜ぶ

 

 

結果的に、みんなの成長速度を以前より上げれたのかどうかは正直わからないし

 

まだまだ気分でしゃべってしまう時もあって、練習後や試合後にめっちゃ自分を責めたりもした

 

 

 

でも

 

自分の得点なんかの何倍も仲間の得点に喜べるようになった

 

確実に成長していく後輩の姿をたくさん見ることができた

 

今までだったら、ひろあきとかがショット決めても、あれは上では通用しんわみたいな風に言って、後輩の成長に気づけなかったんだろうけど(今はしっかり通用するよ、ひろあきうまい)

 

そういうみんなの成長をちょっとだったとしても確実に見つけれるようになった

 

仲間のことをほんとの意味でしっかり見て、理解することができるようになった

 

22南山というチームでのラクロスを心の底から楽しめるようになった

 

 

 

最後の試合

 

結果としてはぼろ負け

 

でも前半を3-2で勝って折り返したときに言ったように

 

マジで試合が楽しかった

 

 

ベンチ、スタンド含め、みんなでDFが耐えて守ってるのに声援掛けたり

 

GBからのブレイクで大真が点とったり

 

高須が俺のゴミパスしっかりとって決め切ったり

 

たいしがアグレッシブに守ってボールダウンしてブレイク作ったり

 

あさとやつばさがFO勝ったり

 

達仁とたかのりは相変わらず社畜ランし続けてるし

 

DF陣がよくわからん戦術名叫んでて、それでもしっかり守り切ったり

 

一輝と優心が体張って止めたり

 

スタッフからの大きな声での号令でベンチからタイム聞こえてきたり、、、、

 

 

 



もっともっとたくさんの最高のシーンをしっかり見れるようになったこと

 

そして主将としての最低目標をしっかりやり切って、雰囲気にのまれずに声をかけつづけれたこと

 

最後の試合をしっかり楽しめたこと

 

主将としての最後の試合に悔いはありません。

 

ラクロスを通して、ラクロスが上手くなること以上のことに気づき、人として大きく成長することができました。

 

こんな風になるとは全く思ってなかった

 

こんな成長ができてほんとによかったなと思います。

 

みんなのおかげです。

 

ありがとう。

 

 

 

 

 

 

ただ結果が全てのスポーツの世界で、結局目指した結果を残せないということは、まだまだ技術としても人間としても組織としても課題だらけだったということを証明しています。

 

ラクロスは大学から始める人がほとんどのスポーツ。

 

スタートが同じでも4年間でとてつもなく差が開く。

 

環境の違いということで言い訳しがちだが、個人技術という面では南山から代表活動に3人も参加し、大きな差というのを感じることはほとんどなかったので、環境の差は新たな世界に飛び込む行動力さえあれば簡単に埋めれる。

 

じゃあなぜ差がつくかというとシンプルに思考力。

たまにではなく、毎年関東の上位校に早慶やマーチといった高学歴校が出てくるのはそういうことだ。

ラクロスを上手くなろうとするのも入試やテストに向けて勉強するのも取り組み方は全く同じで

 

最大目標からの逆算した細かい目標設定とそのための練習計画、教えてもらったことの反復、わからないことを先輩に聞く、常に目標と現状の差異の確認、根本的なラクロスをする動機が明確で苦しい時になぜ目標をそもそも目指していたかが明確になっていることなどなど

 

でも、それが個人だけではなく組織単位で取り組めており、チームがいまどういう場面で、どういう短期目標を目指しているのかをしっかりと共有できているのだと思う。

 

またラクロスがうまくなるための集団としてのなりたい像にしっかりと向き合い、その都度課題にしっかりと向き合い納得のいく答えを出す、新たな取り組みをするなど

 

そういうラクロスへの取り組み方、集団としての取り組み方で差が生まれる。

 

 

そういう面で、22南山でやり残してしまったことがまだあります。

 

悔しさやまだまだやり切れなかったことを後輩に託すのではなく

 

来年度は自分もコーチとして一緒に戦い、南山男子ラクロスを強くさせると共に、恩返ししていこうと思います。

 

これからもみんなよろしくね。

 

 

最後は主将らしくみんなになんか偉そうに伝えようかなと思います。

 

 

3年生

4年生が少ない代で、本当に力になってくれてありがとう。チームのために、俺らにも遠慮せずに発言してくれて頼もしかった。ラクロスもとてつもない成長をみせてくれて、本当にうれしかった。

最上級生となり、みんなリーダーとか先頭になって引っ張っていく立場になってるね。

チームの状況を一番変えやすい世代だからこそ、同期の中では、思ったことをしっかり言い合ってほしいし、指摘し合うだけじゃなくて、しっかり向き合って一緒に解決に向かってほしい。

ただ仲がいいだけじゃなく、遠慮せず本音をしっかり言い合える世代だと思っているので、目標をしっかり意識しつつ、一個一個の問題をしっかり解決して、みんなが納得のいくこと答えを探し続けて。

あとは、迷った時は後で後悔しないと思える選択をしてほしい。自分のために。

 

 

2年生

もういつの間にかチームの主軸にならない時期。

どのように輝きたいのか、どのような姿になりたいのか。どういうチームになりたいのか。

そういう理想像をしっかり持ちながら、毎日練習すると取り組む姿勢も変わってくるし、やらないといけないことも見えてくる。

ポテンシャルの高い選手、急に大きな成長をする選手が多い代だからこそ、周りに流されず自分軸をもって行動しよう。

一番初めからかかわったのもあり、なんだかんだで2年生の活躍が一番うれしかった。

これからもたくさん活躍してるシーンをみせてほしい。

 

1年生

新人戦に向けて、ほんとによく頑張ってると思う。急激な成長を見せる選手が多い。

新人戦に向けて全力で取り組んでる今の時期は本当に成長率高いから、どんどん挑戦してほしいし、先輩にがめつく勝負お願いしたり、何の遠慮もせずに質問してほしい。

がめつさマジで大事。本当に。

反面、伸び悩んでる子も多いなとも思う。

自分一人で考えても悪いほうにしか考えれないからとにかくみんなと話してみる。先輩と話してみる。現状打破は自分の行動次第。じゃないと負の連鎖しか生まれない。せっかくラクロスする決断したんだから遠慮なく行動!人生変わるよ。

 

スタッフ

当たり前に練習できる環境を作ってくれてありがとう。

今年は人数が少ない中で、負担をかけてしまったけど、一生懸命取り組んでくれてありがとう。

俺は他大のブログを読むのが好きでよく読んでるんだけど、東大のスタッフの新歓ブログ?かなんかにこんな言葉がありました。

「お世話してやってるつもりはありません。自分がやりたくてやってることです。

『選手に勝ってほしい』ではなく、『自分たちが勝つ』」

実際にプレーするわけではないポジションだとしても、強くなるために、自分のために勝とうとするスタッフってすげえなと思うけど、逆に実際にお世話してあげようと思って入部した人もいないんじゃないじゃないかとも思う。チームが強くなるために、選手に強くなってもらうサポートをする人ではなく、強くさせる。そのための練習効率の上げ方、フィジカル面での鍛え方サポートの仕方などを試行錯誤できるスタッフチームっておもしろそうだなって思います。

ただのOBの戯言で南山にあってるのかはわからないので参考程度に。

 

スタッフのみんなに直接感謝を伝える機会は少なかったので伝えれてよかった。

本当にありがとう。

 

 

同期へ

とりあえずみんなお疲れさまでした。

人に頼ることができない性格で、しかもmtg進めるのも下手で、でもなんだかんだしっかりやってくれてありがとう。

なんだかんだ厳しいこと言っても変わってくれたり、姿で示そうとしてくれて信頼できましたわ。

みんなともっとラクロスしたかった。

 

まだまだ大学生活は終わってないんで、みんなでたくさん遊ぼうね。

フットサル大会熱望してます。

 

これからもよろしく。

 

 

育成をしてくださったりょうさんやずっとあこがれの存在だった駿悟さん、引退してもまだまだ関わり続けてくれる白木さんはじめとした17世代の方々、苦しい時にやさしく手を差し伸べてくださる圭樹さんはじめとするコーチの方々、自分のラクロス観を広げさせてくれた代表活動や社会人チームの方々など

本当に多くの方々に支えられました。心から感謝しています。

 

ラクロスを通して多くの出会い、経験ができ、ラクロスプレーヤーとしての成長だけでなく、人としての成長ができた4年間でした。

こんな経験できたのも、周りのみんなのおかげです。関わってくださった方すべてに感謝しかありません。

特に南山のみんなと一緒にラクロス出来てよかったなあ。

ほんとに幸せでした。

次は自分が成長機会を与えられる人間となって恩返しします。

 

本当にありがとうございました!

 

 


#0 大橋潤

 

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