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【引退ブログ】-BLUE PRIDE-#28 伊藤 翼


平素より南山大学男子ラクロス部に多大なるご支援とご声援をいただき誠にありがとうございます。


我々男子ラクロス部が日頃から何不自由なく活動できているのは、OB・OG、御父兄、学校関係者などの様々な人の支えがあってだとこの4年間活動してきて強く感じました。

この場を借りて感謝申し上げます。


#16 神谷駿太郎よりご紹介預かりました、#28伊藤翼です。

よろしくお願いします。


まず初めに、俺の内定先を合コンしたくないランキング1位ってもういじらないでください。絶対に起業しても雇ってあげないもんねね。おっと、ねが一つ多かった。

ていうおふざけは置いといて、駿太郎には感謝の気持ちを伝えたいと思います。

僕は、彼以上に責任感の強い人を見たことがありません。彼が日本一を目指そうと言ってから1年間、彼は南山を日本一のチームにするために本気で副主将とDFリーダーを全うしてきました。特に、感謝しているのは僕に対して唯一対等に叱ってくれる存在だったことです。遅刻など副主将としてあり得ないことをした時にはしっかりと怒ってくれた。彼がいなかったら俺は自分のためだけに行動してチームはバラバラになっていただろう。日本一という目標を提案してくれたこと、日本一を獲るためにチームをまとめてくれたこと本当に感謝しています。ありがとう。

大学帰りの別れ際にいつも指を合わせながら『日本一』と言うという儀式を4年間続けましたが全国準決勝で負けて夢が叶わず、誰よりも泣いていたのも今ではいい思い出ですね。

しかし、ラインの返信めんどくさい時に「日本一」だけ送ってくるのはやめてください。

東海決勝の前日に長文を送った時も返信はこれだけ。

日に日に返信雑になってきているので気をつけてください。


次にバトンを渡すのは我らがキャプテン#81三浦敬至です。

実は僕がラクロスに出会うきっかけを作ってくれたのが彼です。

ラクロス部の体験に誘われていなかったらラクロスに出会いことはなかったでしょう。

けいし、ラクロス部に誘ってくれて本当にありがとう笑


また、彼が僕と1票差でキャプテンになってから半年くらいは気に食わなかったですが、今では彼がキャプテンをやってくれて良かったと心の底から思っています。

細かな気遣い、外部とのコミュニケーションなど影で彼が頑張って来たお陰で、まとまりのあるチームになったと感じています。また、リーダーとして沢山苦しい思いをして来たのも知っています。よく泣くキャプテンだなぁと思いつつ、優しくて面白いけいしが友達として大好きだったし、支えたいと思える存在でした。

1年間本当にお疲れ様、ありがとう!

前置きが長くなりましたが、ここから本題に入りたいと思います。


僕からは、これからの南山を背負っていく後輩に向けて、僕が4年間で学んだ事とメッセージを書いて終わりたいと思います。また、このブログが地方大学のラクロッサーの励みになれば嬉しいです。

拙い文章ですが、最後まで読んでいただけると幸いです。



本気でラクロスに向き合ったのは今年の3月からかもしれない。


1年生は、Aチームに上がりたい!

2年生は、試合でミスしないように、

3年生は、試合で点を取りたい!


僕は大体3年間こんなことを考えていた。


とにかく目の前のことに夢中で小手先の技術を磨いていた。

しかし、最上級生になった今年の3月にある人の元へ行って考え方が変わったのだ。

その人とは、元南山のHCで数々の日本代表選手を輩出している出澤純さんこと「じゅんぽ」さんだ。


その人に言われて響いた言葉がある。

「なんのためにラクロスやってんの?」


ちょうど目の前のことにばかり囚われ、ラクロスをやる意味を見失っていた僕は言葉が出なかった。

「日本一を獲るためです」


「それってチームの目標であって、翼がラクロスをやる目的じゃないじゃん、なんでラクロスやってんの?」


チームが日本一を目指す目的は「人を尊敬し、自分を尊敬できる人間になる」であった。

しかし、自分の言葉にはできていなかった。


そのタイミングでもう一度、なんのためにラクロスをするのかを考え始めたのだ。


残り1年間、ラクロスを通じてどんな人になりたいか。さらに、将来どんな存在になりたいのか。


夢を与えれる人になりたい。かっこいい人になりたい。後輩から尊敬されたい。最初に浮かんだのはそんな抽象的な言葉だったが、要素分解をしていき、たどり着いた目的が『挑戦を楽しみ、夢を与えまくる存在になる』だった。これをラクロス界で達成するために必要な要素が「前代未聞の成績」と「地方大学生でも上手くなれるという発信」だと考えた。


試合で点を取ることは単なる手段だ。手段にばかり目を向けてしまうと、日々の練習が作業の繰り返しのように感じたりしてくるだろう。

実際に僕にもそのタイミングはあった。


しかし、本心でワクワクする自分のビジョンやラクロスをやる目的を見つけてからは全ての行動に、目的が伴うようになり自然と結果がついてくるようになったのだ。


『挑戦を楽しみ、夢を与える存在』

これを達成するために必要な要素が「日本一という前代未聞の結果」と「外部への戦略的発信」。日本一を取るためには、関東に勝たないといけない。そのために今足りていないパスキャ技術、ショット精度、フィジカルを磨こう。いつまでに基準を達成できればいいのか、本気で考え行動に移した。夢を与える存在になるためには、全国のラクロッサーに認知してもらう必要がある。だからこそ、SNSで上手くなっていく様子を投稿し、地方大学生の励みになる発信をした。

本気で叶えたいビジョンが明確になったからこそ、本気で何事にも取り組めた。

結果がついて来たのは、結果が出るまで本気になれたというただそれだけなのかも知れない。


(実際に作った資料)

今考えると、本当の目的を見出せずにただ上手くなろうとしていた時期は本気でラクロスに向き合えていなかった気がする。


こんな経験をしたからこそ、後輩に伝えたい。

「常に目的を考えなさい」

何のためにラクロスをやるのか、何のために試合で点を取るのか、何のために壁当てをするのか、何のために武者修行するのか。

目的が明確なら本気で応援するし、壁にぶつかっているならいつでも頼りになります。





さて、何のためにラクロスをやるのか整理できましたか?

そのために達成すべき目標が決まりましたか?



次は目標を達成するために、成長するために必要なことを2つだけ伝えたいと思います。


それは「巻き込み力」と「弱さを認める強さ」です。

それらに気付いたエピソードとメッセージを伝える。


武者修行中、じゅんぽさんに「どこの大学に武者行くのがいいと思いますか?」と聞いたら「隣で練習してるじゃん」って言われた。

武者に行く目的にもよるが、強い大学がどんな練習をしているのか、何を意識して練習をしているのかが学びたかった僕にとって、最適な環境がすぐ横にあったのだ。

それは、南山大学女子ラクロス部(ラスチカス)だ。


今まで女ラクに行くなんて考えたこともなかったし、女の子から学ぶのは変なプライドが邪魔して難しかった。


しかし、近年全国に行けていなかった男ラクと比べ、全国に4年連続出場している女ラクから学ばない理由はなかった。


そう思い、じゅんぽさんに女ラク練に連れて行ってもらってから男ラクの練習と女ラクの練習両方行くようになった。

女ラク練に何度も参加し学んだことを男ラクに還元する。1年間その繰り返しを続けた。

勝利後の校歌, 組織幹部, 離散集合の素早さ, 練習前の声出し, 外部の人への対応, 細かいことを言い出すとキリがないくらい女ラクのいいところを真似させてもらった。

去年まで全く関わりの無かった僕を、そして男ラクを受け入れてくれてありがとう。

女ラクとの交流は徐々に広がり、男ラクから女ラクに対しての抵抗感がなくなると同時に共に日本一を目指す南山ラクロス部として一つの仲間になった気がした。

お互いの試合を全力で応援し、お互いの勝ちを本気で喜び合うチームは全国探してもなかなか珍しいんじゃないか。

だからこそ、4年ぶりに念願のアベック優勝した時は最高に嬉しかった。



ラスチカス練に半ば強引に連れていってくれたじゅんぽさん、快く受け入れてくれて優しく話しかけてくれたえんちゃん、生意気だけどダッチを丁寧に教えてくたせい、声出てないですよっていじってきたそら、名前を挙げてくとキリがないけどラスチカスの皆、多くの気付きをくれてありがとう。出会いの大切さを気づかせてくれてありがとう。


振り返ってみると、南山男子ラクロス部が全学に行っている代は男子ラクロスと女子ラクロスの仲が良く、お互いに学びを共有していることが分かった。

この経験から、自分の弱さを認め、プライドを捨てて外部に頼る、周りを巻き込みまくる重要性に気付かされた。本当に身近なところに学びは転がっている。プライドを捨てた状態は最強だ。意地になって自分の強さを主張するよりもよっぽどかっこいい。


周りを巻きこむと、学びが増えると同時に応援し合える仲間が増える。共に戦う仲間が多ければ多いほど勝てるチームに近づくのではないだろうか。


まとめると、目的思考を持ちつつ自分の弱さを認め、多くの人を巻き込む事が成長につながるということだ。

これからも南山大学ラクロス部が一つになって高みを目指してくれると嬉しい。


最後に感謝を伝えさせてください。


家族へ

お母さん、毎朝早くに起きて弁当作ってくれてありがとう。翼は出来ると背中を押してくれたお陰で挑戦し続けることが出来ました。これからは恩返ししていきます。

お父さんへ、いつも試合を見に来てくれてありがとう。恥ずかしくて言えなかったけど写真たくさん撮ってくれるの嬉しかった。厳しい時もあるけど、一度やると決めたことは全力で応援してくれる味方でいてくれてありがとう。

お兄ちゃん、お姉ちゃん、何でも相談できる存在でいてくれてありがとう。これからもよろしく!


HC けいじゅさん

時に厳しく、時に優しく指導し、勝てるチームにしてくれてありがとうございました。

深夜2時前にofの反省を送ってくれた時は「この人どんなけ僕たちのことを考えてくれるんだ」と感動しました。東海のfinal4からの成長は誰が見てもけいじゅさんのお陰です。

けいじゅさんから始まった南山のエース番号28を背負った身として社会に出てからも活躍しまくって自慢の教え子になってみせます。


OFコーチ 間野さん

間野さんは社会人チームでプレイしている様子を見て憧れのような存在でした。開幕戦で名古屋大学に負けた後、僕たち最上級生に何が必要か真摯に向き合ってくれたお陰で、練習や試合での意識点やフォーメーションを変えることができ、finalの勝利を掴むことが出来たと思っています。お本当にありがとうございました。

東京に行っても仲良くしてください!


22世代 元キャプテン大橋潤さん

愛教戦で情けないプレーをした時に叱ってくれたのが本当に嬉しかった。

「プレーでミスするのは良い、ライドの切り替えやグラボーの寄りとか意識で出来ることをやらないのはきもい、論外、ありえん」

言葉は汚い時もありましたが、試合で定量目標と定性目標(意識で変えれる目標)を決め出したのは潤さんの教えがあったからこそです。

タイムアウトやフライしたタイミングでの潤さんからの声掛けは本当に助かりました。

大好きな先輩です。今まで本当にあざっす。


じゅんぽさんへ

ラクロスの楽しさを教えてくれてありがとうございました。

じゅんぽさんから学んだことは今後の人生の糧にしていきます。

将来、一緒にカンブリア宮殿出ましょうね笑


同期へ

4年間ラクロスを続けてこれたのは大好きな同期の存在があったからこそです。

本当にありがとう、まじで大好きです。

個別で言いたいことが沢山あるので、次の飲み会で伝えます笑


後輩へ

個人で言いたいことが沢山あるのでまた今度練習行った時に伝えます笑



最高の思い出をありがとう。(わたる、どんな顔してんねん。指は残りの単位数を表しています。)

いつか南山が男女揃って日本一を獲ってくれることを信じて


〜引退〜

#28 伊藤翼


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