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4年生引退ブログリレー—BLUEPRIDE—#5 竹田駿悟

ラクロス部の同期とはあんまつるまないでおこう。


入部当初そう思っていて、みんなと距離を置いて一緒に帰るのを避けていた僕は、一部から嫌われていたらしいです。


当時同期の中で唯一仲良かったのは、僕が高校2年生の時に憧れていたバスケ部の先輩の引退試合で、その先輩を一蹴していた、年齢が一つ年上のてぎだけでした。


あの時彼がいないかったら今もひねくれていたかもしれません。





そんな過去の自分ですが、4年間を経た今、同期のことを愛おしく、誇りに思います。


練習後にグラウンドや学食で憧れた14世代の話をしたり、てぎのプレーや年齢をいじったりしてたのはめちゃ楽しかった。


日々切磋琢磨し、高い次元を求めてきたみんなとのラクロスはめちゃめちゃ楽しかった。


新人戦優勝、暁杯優勝、東海制覇、つま恋準優勝。


これらの成績を残し、その時々で最高の高揚感や達成感を味あわせてくれた同期を、誇りに思う。


豪わたのいない暗黒時代や迅のおおちゃく期やプレーヤーとスタッフの衝突や声を大にして言えない海外遠征を乗り越えて、17世代の同期は4年間の自分の原動力であり、今後も変わらず特別な存在です。


同期プレイヤー、本当に君らとのラクロスが好きだ。ありがとう。


同期スタッフ、きっとおれらより苦労したこともあると思う。ずっと支えてくれて、ありがとう。





さて、自分のラクロス人生を振り返って、後輩に伝えたいことを書き残します。


これまでの同期に比べかなり長く拙い文章ですが、なにとぞご容赦ください。






自分は傍から見るととても充実してそうなラクロス人生を過ごしてきたと思う。


1年はMVP(新人戦)、ベストプレイヤー(暁杯)、2年はAで東海リーグ11得点、3年はMVP(東海リーグ)


一方で手首の靭帯断裂、鼠径部痛症候群、腰椎分離症で見学期間は約1年あったし、U22日本代表という目標は到底叶わなかったし、ストレスで毎練習嗚咽をしていたこともあった。


この4年間、多くの波があって色んな変化や葛藤の日々だった。





自分のためだけにラクロスをやっていた。


そんな自分の青さが故に、ラクロスを楽しいと思わなくなり、チームにもプラスを還元できてないことに気がついた。


それから自分のためだけにラクロスをするのをやめた。


この組織に存在する意義は何か、自分はこの組織で何をしたいか、周囲は何を求めているか、この組織の力を最大化するために最適な役割は何か、なんてことを考えた。


その結果として、自分の役割は


“得点によってチームを勝たせること”


だと決めた。


得点に対する自らの強いエゴと、自分に得点を求める周囲の期待と、最高の瞬間をこのチームで味わいたいと渇望できる仲間がいたから、この役割を担い“貫”いた。





自分の役割を果たすには、次元の高い技術を身に付け、かつ、多くの引き出しを持った選手にならなければならなかった。


ただ上手いだけじゃ人はついてこない。

プレー以外の面も含めて憧れ、超えたいと思える存在になることで、後輩のやる気を駆り立てることができる人間にもなりたかった。


だから、普通の人とは違う基準で、違う思考で、違う努力量で、毎日微力を尽くしてきた。


結果として昨年のリーグ戦やファイナルはまさに自分の役割を果たすことができた。





ただ、先日の名大戦では自らの役割を果たせなかった。


名大戦だけではない。


つま恋の決勝の徳島戦。

その前年のつま恋の決勝トーナメントの日体戦。

全学の九州戦。


大一番で負けた試合は、自分が得点をしていない試合ばかりだった。


ここまで明らかだと自分のせいで負けたとしか思えなくて、負けた悔しさよりもみんなへの申し訳なさと自分の無力さに、何度か心が折れそうになったり、折れたり。



それでも個人としては最後の名大戦に後悔は無い。


冒頭で同期を誇りに思うと言ったが、自分自身のこの4年間も誇りに思っている。


もちろん充実していたとはとても言えない時期も、弱って腐りそうな時期もあったけど、その時期があったからこその今があると考える。


だから後悔は無い。





3年生、2年生、1年生

残された時間は長いようで短い。

テキトーに所属するだけにしては週5早起きは辛くて長いし、本気で何かを追求し取り組むにしては意外と短い。

もし後者であろうとするのなら、できることは

“微力を尽くす”

それ以外にない。

気づけば引退が近づいていて、自分には何も武器がない、自信がない、やりがいがない、モチベがない、そんな茹でガエルになってしまうのはよろしくない。

一人一人が役割を持ち、一日一日を大切にして、微力を尽くし、尽くし続ける。

そうして個が育ち、組織が育ち、新たな成果を引き寄せる。

21南山の今後の躍進、そして一人一人が輝いている姿を1年後にスタンドから見れることを期待しています。


17世代の同期は1年後みんなで観に行こうね




最後になりましたが、


平素より応援してくださり、ご指導いただいたOBOG、コーチの皆様、やべさん、特別大会の開催にあたり尽力してくださった運営関係者の皆様、そして家族


本当にありがとうございました。


皆様の支えのおかげで、今の私たちがあることを身に染みて実感しています。


今後とも南山大学男子ラクロス部を宜しくお願い致します。


#5 竹田駿悟

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